麻の実(ヘンプシード)の種類と含まれる栄養とは?お釈迦様の修行も支えた万能フード
麻の実は、麻の種の部分です。
ヘンプシードとも呼びます。ヘンプ(麻)のシード(種)ですね。
かの有名なお釈迦様は、麻の実と麦だけを食べて6年間も修行をしたそうです。
6年間も麻の実と麦だけで栄養大丈夫!?と思ってしまいますが、それを可能にしてしまうくらい麻の実は栄養に優れているのです。
目次
麻の実にはミネラルやビタミン、食物繊維もたっぷり
麻の実に含まれている主な栄養素は、たんぱく質、ミネラルなど。
特にミネラルが豊富で、身近な大豆とミネラル量を比べてみます。
麻の実と大豆のミネラルの比較
出典:五訂 食品成分表
麻の実 | 大豆 | |
マグネシウム | 390 | 220 |
鉄 | 13.1 | 9.4 |
亜鉛 | 6.0 | 3.2 |
銅 | 1.3 | 0.98 |
カリウム | 340 | 1,900 |
カルシウム | 130 | 240 |
ほとんど麻の実の勝利です!
必須アミノ酸を9種類全部含んだたんぱく質
人間の体をつくるたんぱく質は、20種類のアミノ酸で構成されています。
このうちのと9種類は「必須アミノ酸」と呼ばれ、体内で合成することができないので食物から摂取する必要があります。
麻の実のたんぱく質にはこの9種類の必須脂肪酸がすべて含まれています!
麻の実には形状によって種類がある
麻の実は形状によって大きく3種類あります。
麻の実(殻つき)
殻がついている状態の麻の実です。ヘンプシードとも呼びます。
アミノ酸から脂肪酸、ビタミン、ミネラル食物繊維まで
麻の実の栄養をまるごと摂取できます。
軽くフライパンで炒めると香ばしい香りがして、そのままカリカリっと食べられます。
七味唐辛子にも使われています。
大阪では昔からいなりずしに入れているそうです。
麻の実ナッツ(殻なし)
麻の実の殻をむいたものです。ヘンプシードナッツとも呼びます。殻をむくと「ナッツ」がつくみたいです。
柔らかくて白っぽく、クルミに似た甘い味がします。
ご飯やサラダにふりかけたり、
ご飯を炊く前の炊飯器に入れたり、
お菓子作りの材料に混ぜたりなど
とても使い勝手が良いので麻の実初心者の方でも敷居が低いです。
麻の実粉
麻の実から油(ヘンプシードオイル)を絞ったあとに残ったものを細かくしたものです。ヘンプパウダーとも呼びます。
お菓子やパン作りに混ぜると栄養満点のお料理に。
ただし麻の実粉にはグルテンが含まれていないので多く混ぜすぎると固まらないのでご注意です。
ちなみにヘンプパウダーをさらに細かくし、タンパク質の割合を高めたヘンププロテインというものもあります。
プロテインといえばホエイが有名ですが、植物由来のヘンププロテインは海外でも人気だそうです。
ヘンプパウダーよりちょっとお高くなりますが、トレーニングのお供にはおすすめです。
麻の実にひと手間加えてミルクを作ろう
麻の実は、実を食べるだけでなくミルクも作れます。牛乳アレルギーの方におすすめです!
麻の実と水をミキサーにかけて、ゆっくり低温で煮出すと麻の実ミルクが出来ます。
牛乳よりはクセがあるので、隠し味にスープやおかゆに混ぜると取り入れやすいです。
ただし時間がたつと分離してしまうので、作ったら当日消費がおすすめです。
麻の実おから
先述の麻の実ミルクを布でこすと麻の実おからのできあがりです。
ひき肉のかわりに麻の実おからを使ったハンバーグがおすすめです。
冷蔵庫保管で10日ほど持ちます。
麻の実は実は安上がり
健康ドリンクやサプリを買うくらいなら
麻の実を取り入れた方が圧倒的にコスパが良いと思います。
ぜひ麻の実を食生活に取り入れてみてください♪